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そんな他人の様子をコピーの合間に眺めていると、集中力散漫がいけなかったのか”ウイーン…ウイーン・・・・ガタン”
……なぜか、急にコピー機から妙な音がした。
初めに思った嫌な予感。こういう時の勘というのはマジで当たるみたい。
ガタン・・・ガタン・・・ピィーッ、ピィーッ・・・・
し―――ん
「え、何事?」
エラーらしき音がしたかと思うと、同じリズムで印刷されていたその機械は
動きが完全に止まった。
「うっわ、最悪じゃんマジで……」
なんにも映らなくなってしまった画面は真っ暗で、始末書が頭に浮かんでアタシのお先も真っ暗状態。
……って、たいして上手くもない事を言ってる場合じゃない。
「このオンボロ機械、なんでよりによってアタシが使ってるときに壊れんの。また怒られるじゃん……」
そうなる前にはこの機械を復旧したくて、昔のブラウン管テレビは叩けば映ったって聞いたのを思い出し、それと一緒だと信じてコピー機をガンガン叩いてみるけどまぁそんな甲斐も虚しく変化が起きるはずもない。
「七星、この前お前に頼んでおいたチラシは出来たのか?」
この忙しいときにさっきまで言い合っていたはずの煌月が、今度はアタシをターゲットにこっちにやってきた。
「悪いけど今それどころじゃないの。かなりだいぶ尋常じゃないくらいピンチだから」
機械をバンバン叩いたり、ありとあらゆるボタンを押したりしてみるも、一向に改善の兆しが見えない。
これは本格的に諦めなきゃいけないようだ。
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