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日本では隕石が落下するということで大騒ぎだった。
それを海外の国々は大げさだと思った。なぜならその隕石は対して大きくはなく、たぶん大気圏で燃え尽きてしまうだろうし、もし仮に大気圏を突破して地上に落下するとしても大した大きさではなく数センチくらいだろう。それに海や山に囲まれている国ではそれが民家や人にぶつかる可能性というのは、それこそ天文学的数字なのだ。
案の定、隕石は大気圏で燃え尽きたらしく何の被害も出なかった。
それみたことかと、心配性ですぐに大騒ぎをする日本人を見て外国人たちはあきれていた。
それからしばらくした後のことである。日本政府はある発表をした。
「消費税を5000%にあげます」
その突然の発表に日本国中が驚いた。
当然のことながらそれを聞いた日本国民たちは「そんな金払えるわけがない」と騒ぎ始めた。
しかし内閣総理大臣は「国の借金の返済のためにはやむを得ないことでこの決定は覆ることがない」と発表した。
海外の国々からも日本政府の発表に対して注目が集まった。
彼らはどうやってそんな税金を払うつもりなのか?
そんな普通の人間なら誰でも考える疑問がわき起こったが、日本政府の発表では国の税金収入が増えれば、その税金で生活している公務員の収入も増える。だから生活していくのに問題はないということであった。
民間企業はどうするのか? という質問に対しては「国民すべてが公務員になればよい」と言って国民総公務員法という法律が国会を通過した。
これを聞いた海外の国々の人々は「日本は終わった」と彼らを笑いものにするのだった。
海外の大方の専門家たちの意見では、日本はすぐにハイパーインフレに陥り経済破綻に陥るか、それとも暴動かクーデターが起きて政府が打倒され新政府が誕生するだろうという意見で一致していた。
それから半年後。日本国民は何事もなかったかのように消費税が上がる前と同じように生活しているらしいという噂が海外の人々の所に流れ始めた。皆、どうして? と不思議に思った。
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