プリンは誰の手に

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※※※  だああああ!! おかしいだろ!! なんで何回やっても勝てねぇんだよおお!!  オイラの名前はユウタ。小学六年生だ。 今さっきオイラは、プリンを巡るとてつもなく大事な戦いで敗北を喫しちまった。  実はと言うと、オイラは『時を戻すことが出来る能力』を持っているんだ。  オイラの家系は何故かそんな能力を、十代のうちのどこかのタイミングで覚えちまうみてぇなんだ。つい最近オイラはその能力に目覚めた。  オイラが戻せる時間は30秒くらいで、オイラはじゃんけんに勝つために何度も何度も時を戻した。だけど、何度やってもタカシとの戦いで負けちまうんだ。  おかしいよな? 何度やってもだぜ? 行動パターンだってほぼ同じだったはずなのに、タカシの出す手は何故か違う時があるんだ。しかもオイラに必ず勝てる手を出してきやがる。まるでオイラの出す手が初めからわかっているかのようだったぜ。  だから、もうオイラはこんな理不尽な戦いは諦めて、時を戻すのをやめることにしたのさ。なんせこの能力は使うと寿命が縮まるデメリットがあるらしいからな。無駄遣いは出来ねぇんだ。  ああちくしょう! オイラはプリンが死ぬほど好きなのに! 1日30個食うくらい好きだってのに! なんで負けなきゃなんねぇんだよおおお!!!
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