小説

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彼との出会いは、インスタだった。 確か、6月の終わり、私があげたタピオカのストーリーに反応したのが始まりだった。 彼とは同じクラスだったけれど、ほとんど話したことなんてなかった。だから、まず驚いた。 なんで、私にDM送ってきたの?? 彼は、人気者だった。 私は、その他大勢の普通の人間だった。 最初は恐る恐る返信した。この人の考えてることがわからなかったから。 でも段々わかってきた。彼はたくさんの女の子と連絡をとっていて、私はその中の一人なだけだと。 そう思ってたのに。 「そうえば、ピアノ上手だった。めっちゃ頑張ってるの見てた。伴奏お疲れ様でした。」 合唱コン終わりにこのメッセージが来て、私は簡単におちた。 伴奏者は、私は、頑張ることが当たり前で、誰も誉めてなんてくれなかった。だから、本当に嬉しかった。 多分、私は誰かから誉められることに飢えていた。
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