小説

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「で、彼のことが好きになったわけね。」 「今思えばね!多分このときだろうな好きになったの。」 「会話始めたのが6月ってことは、夏休みどっか遊びに行ったの??」 「行ってないよ。」 「は??まさかこれで彼とは終わり。じゃないでしょうね。」 「終わりじゃないよ。むしろこれからだよ。あ、先に言うけど、長いから、この話。」 私が彼に恋をしてから、彼とのやりとりは毎日続いた。 これは決して誇張しているわけではない。 ま・い・に・ち だ。 2ヶ月間毎日。ただただ会話を続けた。その間、もちろん学校での関わりは0だ。そもそもこの恋に、学校での関わりなんてほぼないに等しかった。 その時点でなにかおかしいと気づくべきだったのに。 進展があったのは、9月の文化祭だった。 「文化祭が、私の恋の絶頂期だったのよ。そこで告白された。」 楽しかった。とにかく楽しかった。 │ ・ ・ ・ 「つまんない。」 ここまで書いて私はパソコンのキーから手を離した。
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