憂鬱

3/3
前へ
/7ページ
次へ
スマホのバイブが私を呼ぶ。この長さは多分電話だ。 「もしもし」 誰からかかってきたのか、見てない。と思ったときにはもう遅かった。 「あ、もしもし~??元気してる~?フラれたんでしょ??」 掛けてきたのは、女友達だった。 人の不幸は蜜の味、系の女だ。 「元気じゃないよ。だからもう切っていい?」 「なんだよー冷たいな。せっかく情報持ってきてあげたのに。 あんたの元カレが、裏垢で後悔しまくってるよ~?またヨリ戻したい~とか。スクショ送っといてあげる!未練あるならヨリ戻せば??じゃーね!」 呆れた。 私の悪口ばらまいて、別れようって言ったのそっちじゃん。 少しあった未練はこの瞬間消えた。 忘れようにも忘れられない、彼と作った楽しかった思い出が憎い。 私は、一人で生きる。 それくらい強くなりたい。
/7ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加