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スマホのバイブが私を呼ぶ。この長さは多分電話だ。
「もしもし」
誰からかかってきたのか、見てない。と思ったときにはもう遅かった。
「あ、もしもし~??元気してる~?フラれたんでしょ??」
掛けてきたのは、女友達だった。
人の不幸は蜜の味、系の女だ。
「元気じゃないよ。だからもう切っていい?」
「なんだよー冷たいな。せっかく情報持ってきてあげたのに。
あんたの元カレが、裏垢で後悔しまくってるよ~?またヨリ戻したい~とか。スクショ送っといてあげる!未練あるならヨリ戻せば??じゃーね!」
呆れた。
私の悪口ばらまいて、別れようって言ったのそっちじゃん。
少しあった未練はこの瞬間消えた。
忘れようにも忘れられない、彼と作った楽しかった思い出が憎い。
私は、一人で生きる。
それくらい強くなりたい。
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