出会いは突然に

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男は少し考えて、 「俺が出しとくから、今日はいいよ。」 「いやいや…そういう訳にはいかないので…」 「多分、俺が襲われていたやつらの仕業だから。とりあえず今日はいいから。助けてはもらったわけだし…」 え?どういうこと? 「あいつら知ってるの?」 「いや、知らないけど、俺の財布をスられそうになって、1人かと思ったら集団スリだったみたいで、リンチに合ってた所におまえがきた。」 「そうだったんだ…。でもなんでその後逃げたのよ?」 「ここのバイトの時間が間に合わなかったから…まぁそれも悪かった。」 なんかすんなり謝られて拍子抜けしたが、とりあえず、奢ってもらうのは気が引けるので一旦借りることにした。 「明日もここのバイトなの?」 「1か月は毎日バイトに来てる」 「じゃあ明日持ってくるから!」 「ここの金より、カードとか止めなくていいのかよ?」 あーーー!!! 完全に今のことしか考えていなくて慌ててストップをかける電話をしまくった。
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