出会いは突然に

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その足で、警察に行って被害届けを出しに交番に来たら、さっきの警官がいた。 「もしかして、さっきの奴らにやられたとかですか?」 「いや、はっきりとはわからないんですが、あの逃げた男がいうにはそのようで…」 「逃げた人見つかったんですか?」 「一応…あはははぁ…」 と乾いた笑いをするしかなかった。 被害届けの書類にサインして書き終えて、警官から、 「これからは無茶なことしないように!何を持っているかわかりませんからね。刃物とか隠し持ってる可能性もありますから」 と釘を刺された。 今、冷静になるとわかるんだけど、身体が勝手に動くんです。というとまたややこしくなるし、お小言言われるのもわかっていたので、黙って交番を後にしようとしたら警官に 「また近くに来たら寄ってください。お茶でも出しますから。」 と言われたが、流石に交番を喫茶店替わりに、するつもりはないので、笑顔で立ち去った。
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