4人が本棚に入れています
本棚に追加
縁側の予兆 4
姉さんはサラサラストレートのロングヘアーをいじりながら僕を見てる。
今度は何を企んでるんだろう。
とりあえず、僕は興味を示してみた。
「何するの?」
「疾風の誕生日パーティーよ!」
「それは、ありがとう。」
僕のお礼に、姉さんはニヤリと笑った。
顔は美少女の類のはずだけど、姉さんの表情はオジサンっぽい。言ったら殺されるから言えないけど。
「疾風には、誕生日当日じゃなくて悪いけど。その日の方が都合がいいって、プレゼントが言ってるの。」
「プレゼントが言ってる?」
「そう。プレゼントが。」
「は?」
僕が目をすがめると、姉さんは楽しそうにふんぞり返った。
「ヒトガタをあげるわ!友達になりなさい!」
最初のコメントを投稿しよう!