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桜の出会い 2
ザッと風が吹いた。
風に乗った花びらが2枚、銀髪に乗った。
花びらを乗せたたま、銀髪が揺れてキラキラと光った。
綺麗で可愛い。
お耳も可愛い。
キツネかな?イヌかな?ネコ?タヌキ?
見たことあるケモミミの物の怪の、誰とも違う気がするけど。
「こんにちはー!」
にぱっと笑ったその子の後ろで、しっぽがパタパタした。
わー。もふもふ。触りたい。
「もしかして、疾風(はやて)くんですか?」
ニコニコして訊かれたので、僕もつられて笑顔で返した。
「うん。君は?」
「オレ、佳月(かづき)って言います!」
ますますしっぽがパタパタだ。
絶対、ふわもふ。
触ってみたい。
目が釘付けになった。
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