桜の出会い 3

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桜の出会い 3

「ふあっ!!」  という声で我に返った。  無意識に尻尾を撫でてしまってた。  ふわふわフェチの自覚はあったけど。  これじゃあセクハラだ。 「ごめん!」  慌てて手を引くと、パシッと掴まれた。 「びっくりしただけだよ。僕の自慢の尻尾、撫でていいよ。」  にぱっと笑顔でお許しもらったから。  今度はゆっくり撫でてみた。  ふわもこ。あったか幸せになる手触り。  タマちゃんとハナさんにはないふわふわ感だよ。 「疾風くん、さっきどうやったの?僕の側に瞬間移動したように見えたよ。」 「移動したとき気配を消したから錯覚したんだよ。」 「え!!疾風くんは忍者なの!?」 「陰陽師だよ。」 「そっか。びっくりした。」  僕が陰陽師というのは驚かないんだ。  やっぱり姉さんのお客様かな。
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