動物園の人気者が人気動画配信者になれるのかどうか白黒ハッキリさせてみた

パンダちゃんねる

　ちなみにボク以外にも園内でジューチューブをやってる動物は結構いるんだ。

『ゾウTVだゾー。今日は鼻を使ってお絵描きしてみるゾー』

『百獣チャンネルだがおーっ！　今日はブロック肉10キロ一気食いチャレンジするがおーっ！』

『どうもどうも猿山のサルです。さあ、オイラはどこにいるでしょーか？』

　みんなファンを獲得しようとあれこれ試行錯誤しながら動画を配信しててそれなりに人気があるみたいだ。まあボクほどじゃないけどね。

　だけど決して慢心はしてないよ。更に人気を得るために努力は惜しまずやれることは何でもやっているつもりさ。

「こんな感じでどうでしょうか？」

「うーん……このシーンはもう少しインパクトある方がいいかな。もう少し中華っぽい効果音入れてよ」

　動画は撮影して終わりじゃない。より高い完成度を目指し編集作業にも余念は無く、効果音やテロップを入れるのはもちろん、タイトルやサムネイルにも凝るのは当たり前。(まあ全部飼育員に任せてるんだけど)

『テッコ：食いしん坊なパンダお兄さんおもしろすぎて笹』

『パンダちゃんねる：ありがとー！これからもモリモリ笹食べちゃうよ●ω●』

　それと動画についたコメントにできるだけ返信するのも忘れない。あるいはボクの方から積極的に色々な動画にコメントを残しボクの存在をアピールする。こうした地道な努力が好感度という花を育て人気という実を結ぶんだ。