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昼休み、僕はいじめっ子の目を掻い潜って独り寂しく校舎を出て中天に輝くお日様の温かい陽射しを浴びた。
その自然の恵を小さな胸で目一杯感じ取って俄然、元気になって学校の中庭に在る飼育小屋を見に行くと、下級生の子が数人見に来ていた。
飼育小屋は鶏小屋と兎小屋に分かれていて僕は見に来ていた内の一人の正に卵に目鼻といった感じの可愛らしい一年生の女の子の隣にしゃがみ込み、兎小屋の前に陣取った。
「君、聡美ちゃんって言うの?」と早速、僕が女の子の名札を見ながら聞くと、「うん!」と聡美ちゃんは元気よく答えた。
「聡美ちゃんってクラスの中で一番可愛いだろう?」と僕が立て続けに聞くと、聡美ちゃんは恰もすきっぱを自慢するかの様に剥き出しにして、にかっと笑った。
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