星に願いを

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二人で顔を見合わせてクスクス笑う。 いったい、このセンスは誰に似たんだろうか、とふたりして首を傾げた。 「怜空、いっぱい甘やかさないとナ」 気のせいならいいが、椿と環が玲チャンに甘えているのを羨ましげに見ていた気がした。 育休のために最近仕事が忙しかったし、未玖も大きなお腹のため無理させられない。 怜空は空気を読んでひとりで遊んだり、雅ン家に遊びにいかせてもらったりしていた。椿と環が幼稚園から帰ってきて遊んでくれたり、土日は梓たちが気遣って誘い出してくれたりしていたこともあり、ゆっくり家族で過ごす時間が少なくなっていた気がする。 「そうね。お兄ちゃんになるってすごく張り切ってるから我慢してるわよね」 「あぁ。落ち着き次第、怜空をたくさんかまってやらなきゃナ」
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