家に行こう

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かわいい尚巳とやっと2人きりだ。 「尚巳の行きたいとこは?」 「んーファミレス!パフェ食べたい!」 「いいけど、俺の金はそんなにないから」 「いーよ?持ってるから」 「よし、じゃ行こう」 尚巳と手を繋いで歩く。 「尚巳、洋服って自分で買うの?」 これは会ってすぐにしたかった質問。できなかったのは、尚巳はのんちゃんのことしか考えてなさそうだったから。 「ううん。ママにもらうの」 「ふーん、似合うね。かわいい…って言いたかったけど今になった」 「ありがとう」 普通の人に言ったら、今更?ということかもしれない。でも尚巳は素直に聞いてくれた。 「制服もいいけどね」 「ありがとう!スカート好きなんだ~」 「似合うよ」 さて、歩いていたら目的地に到着していた。 「ここだよ?あってる?」 「うん!ここ!」 どうやら店構えを見たらわかるらしい。 それは覚えてるようだ。そして、さくさくと注文して食べる。 「冬!おいしーよ?食べる?」 尚巳は食べていたカレーを突然差し出した。スプーンで。 「え」 「いらない?」 「いる」 こういうことされたことなくて、戸惑ってしまった。だけど、尚巳は気にしてないからよかった。なんだか子供になった気分。 「ね?おいしー?」 「うん」 「えっとーパフェはどれにしよー」 食べ途中にまたメニュー表を見る。なぜだ。 「尚巳、とりあえず食べてからな」 「うん」 素直に返事する尚巳。一緒に食事してることも嬉しいけど、そもそも休日に会うだけで満足なんだけど。 好きなパフェも食べられて尚巳は満足そうであるのが嬉しい。 「おいしかったよー」 「そりゃよかった」 「ねー次どこ行こーか?」 「どこでも?」 「冬のおうち行ってみたい!」 「いいよ」 簡単に了承した。
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