はじまりのはじまり

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「おつかれさま。」 帰り道、佐伯さんはそういって私にミルクティーを差し出した。 「お疲れ様です。ありがとうございます。」 先輩からミルクティーを受け取ると私はすぐに口にした。 程よい甘さが私の心を癒す。 「ねぇ。ゲーセン寄ってかない?」 親指でゲーセンの方向を指しながら佐伯さんは私のことを見つめた。 「はい!」 私はゲーセンが好きなので快く承諾した。 私たちは一緒にホッケーをしたり、リズムゲームをしたり。子どものようにはしゃいだ。 あっという間に時間も経ち、時計は午後7時を指していた。 「ありがとう。付き合ってくれて。」 「いえ。では。また。」 「またね。ほのかちゃん。」 先輩と別れた後。 電車に揺られながら私は先ほどリズムゲームで遊んだ曲を頭の中でリピートしていた。 「あれ、ほのかじゃん今帰り?」
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