あおいのメラメラ

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合格発表の日から3ヶ月ほどたったある日、 メンバーが集められた。 「ついに日頃のレッスンの成果を発表する時が来た」 日系人のGM(ジェネラルマネージャー)がなにか言うと、メンバーがざわついた。 「来週の日曜日、イベントに参加する事になった」 みんなの表情を見ると、良い話のようだ。 なんの話なんだろう……。 「ただ全員ではない。18人だ」 「なぜ全員ではないのですか?」 リーダーのアンジーが何か質問している。 「常に選抜メンバーは18人だ。  その時、適したメンバーを選抜してパフォーマンスする」 GMはメンバーをゆっくり見渡し、最後にこちらをチラッと見た。 「では。選抜メンバーを発表する」 「アンジー…」 「クインシア…」 GMが手元のファイルを見ながら名前を読み上げている。 その度に、名前を呼ばれたメンバーにみんなが駆け寄って祝福している。 それでなんとなくわかった。 なにかはわからないけど、選抜メンバーが発表されてるんだ。 そして次に思ったのは、自分の名前が呼ばれる事はないという事。 落ちこぼれだし、言葉が話せないしね。 「アオイ」 ほらね。 ん? 「以上18人だ。選ばれなかったメンバーもいつでも交代できるつもりで  本番までしっかり練習するように」 みんなが駆け寄ってくる事はなく、困惑の顔でこちらを見ている。 居た堪れなく俯く。 静けさを切り裂くようにアンジーが2つ手を叩いた。 「みんな、最高のパフォーマンスのために早速練習しましょう」 みんなが立ち上がったので、続くように立ち上がった。
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