最大限に最小化しても。

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最大限に最小化しても。

 どんなことをしていても、マンネリズムに陥ることはよくあることで、それを感じてしまうと途端にやっていることがつまらなくなるような気がする。  飽きるのとは違うんだけど、このままではだめだと感じる瞬間がどこかにやってくるような気がしているのだ。  僕にとっては何度か小説の書き直しをしている時に、「こんなものでいいんかな」と思うことがままあって、それを無視していると、本当に書いているのがつまらなくなってくる。  だからって止めるわけにもいかないので、無理矢理にでも書き進めていくのだけれど。  もともとが面倒がりなので、僕は悩むことすら面倒臭いと感じてしまうくらいなのだから、手を止めることそれ自体に全く意味が無いと思ってしまうんだ。  つまらなさと面倒くささを天秤にかけて、結局どちらにも振れないという感じだから、やめようがないし。それに中途半端に終えることができない体質でもあるので、今更全部捨てることもできない。  本質的に欲張りなんだよね。あるもの全部欲しいと願ってしまう。  そしてそれでいいとも思う。下手に自分を最小化しても、内部にあるものが器に入りきらなくて溢れ出るくらいなのだから。  ミニマリストにはなれなさそうだ。仕方ないけどね。  20200327 動画「アナログドローイング」公開。
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