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人生は作品になるのか。
自分自身の経験を作品に生かすことは可能だと思っている。自分の持っているスキルや、やってきたこと、考えたこと、全ては作品を作るうえでの構成要素になり得ると僕は考える。
実際、自分の経験を活かすというか、主人公が剣士であることが多いのは、自分が学生の頃に剣道をやっていたことが影響しているのだと思えるからだ。
そればかりでなく、作品の色々な部分に自身の体験してきた事象の諸々が混じり込んできていて、それを読み返すとこういうこともしていたなと思い出したりしている。
経験というのは何も自分で体感したことに限るものでもない。
それこそ、色々な作品に触れて感じたこと、それも体験であり経験なのだ。
正確には「追体験」と言う方が正しいのかもしれないけれど。それでも、その作品においてキャラクターが感じたこと、思いをトレースして自分の中に取り込むという行為は無意味ではない筈だ。
それも正しくは作品の作者が想定した感情の揺らぎを読み取っているけれど、それも他人のリアルという意味であり。それはつまり世界を別の視点から見るという行為であり経験だろう。
人生をコンテンツ化するということをどこかの動画で見た記憶があるが、それをしている人は様々居るだろう。
小説においては文章のどこかにその経験が混じってくるという形になるというだけのことで。
具体的にはキャラクター設定とかにその「自分の一部」が混ざっている感じかな。
僕は特に主人公の考え方が僕の内心を殆どトレースしているようなものなので、自分の体感しえない人生を他人の視点で歩んでいる感じだ。
それが面白くて小説を書いているようなもんなんだけど。
20200328。小説「砂の惑星」執筆中。
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