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記憶が消えないのは良くも悪くも。【雑記】
街をなんとなく歩いていたら、古い建物が目に入った。
小さくて古びていて、もうずっと人の気配なんて感じられていないのは見ればわかるけれど。
それが二十年以上も壊されることなくそこに建ったままになっていることが不思議でもあって妥当ともいえるような、矛盾する感覚があるんだ。
幼少期、本当にいつ頃だったか思い出せはしないけれど。
父親と一緒にそこでラーメンを食べたのを憶えている。
チェーンの店があまり見当たらなかった、外観もあまりに質素な、個人経営だろうそんな店。
なんでそこに行ったのかなんて覚えている訳もない、本当にぼんやりとした映像の記憶があるだけだ。
広くもない店内で横に並んで座る、その感覚も新鮮だった。
……まあ、そうやって親と遊んだ記憶が印象に残っているってことなんだけど。
土日に休みって決まっている職業でもなかったからね、わりと休みが合うってことも少なかった記憶だ。
色々な思い出があるけれど、きっかけでもないとあまり思い出すこともないかな。
その建物だけが未だに残っているのもなかなかだと思うけれど。街の様子なんてかなり変わっていっているから、そういうものを思い出せる要素もあってくれてありがたいと思うよ。
本当、ほんの二時間くらい前の話。
2021/11/21 23:06
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