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うたうものさんのばーすでぃちょっと前♪かくてるぱらだいす♪
「パーティーをしよう!ちょうど私もうすぐ誕生日だしー」
と伊織先生のスタジオの全員がうたうものさんの誕生日のサプライズを頭を悩ませている中、本人がそう言った。
「ケーキも料理も私が作ります!だからみんな祝って!」
本人がケーキも料理も作るとか言い出した。
「お手伝い、しましょうか?」
おずおずと束砂さんが提案するが、うたうものさんはにかっと笑う。
「なら飾り付けしてください!」
もう祝われる本人が幹事と化した。
「まぁうたうものさんがそう言うなら。うたうものさんが楽しいのが一番だし」
瑠璃くんの言葉に全員頷く。ということで料理・ケーキはうたうものさん担当。飾り付けはみんなで。でもやっぱり誕生日プレゼントはサプライズにしたいみんなはプレゼントに関しては特に言わなかった。
でもって当日。伊織先生のスタジオは派手に飾り付けされている。うたうものさんが描いてきたイラストのキャラクターの壁紙まで用意したらしい。
ただ、会場がバーのような佇まいで学生たちはちょっと気が引ける。
「お酒飲むの?」
香多くんが不安そうにそういった。
「お酒なんかないよ!」
うたうものさんはすぐに否定する。
「カクテルパーティーをやりたかったんだー!」
嬉しそうなうたうものさん。
「カクテルってお酒でしょ?」
良くんの言葉にうたうものさんは首を振る。
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