病院での登場人物・登場名称

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病院での登場人物・登場名称

※が言葉の後ろについている場合は、その後に説 明がされています。 細見 琥珀(ほそみ こはく) この小説を書いている中学生。 軟骨無形成症(なんこつむけいせいしょう)※という持病を持ちながら、当たり前に普通学校の中学校の普通級に通っていた。 自分の身長を5センチ延ばしたいがために、自ら 県立病院の肢体不自由施設※に入所(入院)をすることになり、養護学校※にも行くことになった。 あーちゃん 琥珀の隣のベッドの中学生。 琥珀と同じ軟骨無形成症で、琥珀が受ける手術 を1年前にしていて、リハビリもしている。 あおちゃん 琥珀と同じ部屋の中学生で、春からは高校生。 琥珀とは違く病気だが、松葉杖を使って生活を していて、リハビリもしている。 ゆーちゃん 琥珀と同じ部屋の小学生。 琥珀とは違う病気だが、片足に装具を付けてい て、リハビリもしている。 ひーちゃん 琥珀と同じ患者会に入っている小学生。 琥珀と同じ患者会に入ってはいるが、同じ病気 ではなく、他の低身長の病気を持っている。 1年以上の入院をしていて、今も入院を続けてい る。 先天性軟骨無形成症(せんてんせいなんこつむけいせいしょう) まず先天性というのは、生まれつきの病気で治 ることはないということ。 軟骨無形成症とは、軟骨細胞の異常により骨の 形成が阻害され、手足の短縮を伴う低身長にな るとともに、全身に多様な症状が起こり得る病 気。 また成人になっても、手術なしだと125センチ が平均身長だと言われている。 この病気は、2.5万人に1人の確率で存在してい る。 骨延長術(こつえんちょうじゅつ) 骨折した骨がギブス固定することで自然につな がる骨の自己修復力を応用して骨を伸ばす手 術。 伸ばす骨を手術で切断し、上下を創外固定器と いう器具で固定して仮骨ができるのを待ち、 徐々に延長することで骨を伸ばしていくもの。 延長速度は1日約1㎜で、前後の期間を含めた 延長期間は1cmについて約1ヶ月かかる。軟骨 無形成症では、大腿・下腿と上腕の延長が可 能。 十代前半から、筋肉や腱などの柔軟性のある二 十代までに行うことが多い。 肢体不自由施設(したいふじゆうしせつ) 大まかに言うと、上半身か下半身のどちらかに 何かの器具を付けていたり、上半身か下半身の どちらかに麻痺を持っていたりする子供たちが 入っている施設。 大体の施設は、関係者以外は入ることができな い。 養護学校(ようごがっこう) 養護学校とは、知的障害・肢体不自由・病弱な 者に対して、普通教育に準ずる教育を施し、あ わせてその障害を補うために必要な知識・技能 を授ける学校。 また、知的障害・肢体不自由・病弱の者の学校 は全く別の学校になる。 主に幼児、小学生、中学生が対象となっている ため、高校生や大学生が途中から入院する場合 は、自分の通う学校を留年または中退または通信制に編入しなければならない。
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