6.入院生活1〜2日目

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6.入院生活1〜2日目

私の入院生活が始まった。 部屋は中1のあーちゃんという子と、小6のゆー ちゃんという子、それから中3のあおちゃんとい う子が既に入っていた。 私が春休み中に入院して来たこともあり、あお ちゃんは外泊をしていたので、入って来た時に は、部屋には私を含め3人しか居ない状態だっ た。 周りの様子を見ながら、私と母はベッドの上で 荷物の整理をして、置かれている棚に服や勉強 道具を置いた。 この日から2週間は、手術の準備をする。 この2週間でどうしても辞めたいとなった時に は、いつでも辞めることができるが、手術の 前々日までには必ず手術をやるかを決めなくて はならないという。 2日目はプレイルームで幼児さんたちとゲームを した。 4歳の男の子が「このゲーム楽しいんだよ!」と 言ったり、6歳の女の子が私の歯の矯正を見て 「お姉ちゃん虫歯なのー?」と聞いてくるのが 可愛かった。 「違うよー、歯を綺麗にしてるんだよー」と言 うと、「ふーん」と絶対分かってないような顔 をしていた。 私の特技が小さい子と遊ぶことなので、私はその時間が凄く楽しいと感じていた。 プレイルームで遊ぶのが楽しくても、同じ部屋 の子とは上手くいかなかった。 隣のベッドのあーちゃんとは、性格が全然違っ て、お互いどう話せばいいのか分からなかっ た。 あーちゃんは最初、たくさん私に話しかけてく れたのだが、あーちゃんが元気すぎて私は少し 戸惑ってしまったのだ。 夜になるにつれて、益々自分が同じ部屋の子と 話せないことに悩んでしまい、病棟の廊下で泣 いてしまった。 遂には手術を辞めたいと思ってしまって、自分 の中で手術を辞めたいと思う気持ちの方が脚の 骨を伸ばしたいという気持ちより大きくなって いた。 母に慰められれば慰められる程、その悔しさと いうものは私を不安にさせていた。
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