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12.3月30日のこと
3月30日には、私が手術を辞めることは確定し
ていて、私もそれに納得していた。
だが最終日まで入院生活は続いていて、私も最
終日を思いっ切り楽しんでいた。
プレイルームで、小学1年生の女の子とテレビゲ
ームをした。
そのテレビゲームが少し簡単なゲームだったの
で、私はそのゲームの鬼役をやった時に、かな
り手加減をして、最終的にはその小学1年生の女
の子を勝たせてあげた。
私が手加減をしていることをその子は分からないから、一生懸命ゲームをやっているその子の顔を見るのが、自分にとっては楽しいと感じた。
その様子を近くで見ていた先生は、みんながプ
レイルームから居なくなった時に「こっちゃん
ありがとうね、遊んでくれてー」と私に言って
くれた。
おやつの時間には、私が1人でおやつを食べてい
るところへ、初日にゲームをした6歳の男の子が
やって来た。
しかも、車椅子に乗っているにも関わらずその
子は、私の座っている椅子に当たるスレスレの
ところまで来て、「あのねー!僕ゲームで勝っ
たんだよー!」と自慢していた。
「勝ったんだー、凄いねー!」と私が言うと、
その子は大きく頷いて、その後に「喉乾いた
ー!」と言った。
私もその時喉が乾いていたから、私は先生に2人
のお茶を頼んだ。
6歳の男の子はお茶を飲んだ後に、食べかけのお
煎餅を1枚食べ終わると、「もう僕ごちそうさま
ー!」と言って、お煎餅を1枚残していった。
私は最終日まで、幼児さんに楽しませてもらっ
て、自分的にはとても楽しかったと思う。
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