第14話 悪徳医師を守れ!

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停車したトラックから次々と武装した集団が出てきた。 そして瞬時に私の周りを囲った。 皆、それぞれ恐ろしい武器を手にしていた。 ただ一つ共通点があるとすれば、コイツらは同じキツネのお面を被っていた事ぐらいだろうか。 マダム・ドラゴンの手下にしては何か違う雰囲気を感じた。 だけど、ここにはラッキーがいる。 奴がいる以上、コイツらはウロボロスだということは間違いなかった。 「ったく、どーしてくれんだよ。俺の可愛いハーレーをパンクさせやがって」 ラッキーは少し苛立ちながらキツネ達の群衆を掻き分けて、私の前へと現れた。 「でも……こうしてあんたと巡り会えた。まさに棚からおはぎだな」 「それを言うなら棚から牡丹餅よ」 「へっ、相変わらずいいお勉強になるぜ」 そう言って、ラッキーは両手の拳銃をグルグルと回しながら私に向けて構えた。 「ウロボロスは今度はあんたに幾らあげるつもりなのかしら?」 私の問いかけにラッキーは鼻で笑って答えてくれた。 「5000万だ」 「5000万。フフフ、どうせまた博打にでも使うんだからウロボロスもバカね」 「だったら博打以外に何に使えばいいんだ?」 「そうね……夜学にでも入ったら?」 私はラッキーの意味深な問いかけに正直に答えながらも、ゆっくりとファイティングポーズをとった。 「いいえ。もっと下……ことわざも録に言えないあんたはもう一度、小学校からやり直しなさいっ!!」 そして私はラッキーに向かって突進した。
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