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ラッキーは迷うことなく私を撃ち始めた。
私は即座に立ち止まり、右翼を広げて防御した。
そしてゆっくりゆっくりとラッキーに近づいた。
しかしその間にもキツネのお面を被った兵隊達が一斉に襲いかかってきた。
私はラッキーの攻撃を防御しつつ、蹴り技を奴らにお見舞いした。
奴らは私の早業に翻弄されていた。
ある者は拳銃で撃って来たがその前に拳銃を無理矢理、捨てさせ、またナイフで応戦する者もいれば刀身を折って役に立たせないようにした。
しかしそれでも多勢に無勢………
私1人では限界がある。
だからといって悲観的にはならない。
何故ならまだ私には必殺技が残されているのだから………
私は勢いよく飛び跳ねるとそのまま翼を広げた。
そして猛スピードで低空飛行を行い、再び元の場所へと戻り始めた。
――ドンッ!ドンッ!!ドンッ!!!
私の翼にキツネ達はもろに当たった。
勿論、キツネ達も反撃して来たが私のスピードにはついてこれず、結果は為す術なく倒されていった。
ラッキーは休む暇もなく撃ち続けたが、翼でそれらを防いだ。
私はぐるりと一周、戻った頃にはほとんどのキツネは地面に倒れていた。
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