106人が本棚に入れています
本棚に追加
その後もキツネ達は怯むことなく私に立ち向かってきた。
私はそれを休む暇もなく対処し続けた。
しかし、体力も限界にきていた。
何とかそれを必死になって隠そうとしたが、凄腕の殺し屋の前では流石に誤魔化すことができなかった。
「おいおい、大丈夫か?息が切れてるぞ」
ラッキーは拳銃に弾を装填しながら、楽しそうに笑っていた。
私はそんなラッキーに腹を立て、すかさずハイヒールを投げつけたが、奴はすぐに回避して当たることはなかった。
でも私のハイヒールは………
――ゴンッ!
「あ痛ぁっ!!」
ブーメランにもなる。
私のハイヒールはラッキーの後頭部に直撃した。
ラッキーは完全に油断していおり、唐突に悲鳴をあげた。
奴の悲鳴にキツネ達は若干、固まってしまった。
私はその隙を逃さかった。
――バシッ!ゴキッ!ドンッ!
私は残りのキツネ達をハイキック、バックキック、最後にローキックで素早く片付けた。
そして今、2人の男女が立っていた。
エンジェルと殺し屋……
私は動く事はなく、ラッキーも既に痛がってはおらず動かなかった。
時は止まり、静寂がこの場を支配していた。
ただ、冷たい夜風が小さく吹いていた。
そして再び、時が動き出そうとしていた。
――バンッ!
最初のコメントを投稿しよう!