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それを聞いた時、不思議と怒りが湧かなかった。
寧ろ、この展開に笑った。
――それでこそ、マダム・ドラゴン。
私の宿敵……
あんたのいない朱花市なんて、張り合いが無いもの。
勿論、牧瀬さんの仇を忘れた訳ではない。
だけど、こんな言葉がある。
『復讐という料理は冷めた時ほど美味い』
まだまだ私の復讐は終わらない。
終わってたまるもんですか。
最高の時間、最高の相応しい場所で……
――引導を渡してやる。
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