逢魔ヶ時に逢いましょう 第一章

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私達ははじめは恥ずかしく思い、全力で否定していたが、あまりにも同じことを聞かれるので、いつの日からかうまく返せるようになっていた。 おちゃらけて冗談半分で返してみたり、まるで夫婦漫才をするかのようにふたりで言い合いながら返してみたり…。 なんだかんだ、その度に楽しんでいた私達だった。 普通なら、学年が上がる度に幼馴染みは距離が離れてしまうのかもしれない。 女の子の遊びや男の子の遊びが学年によって違ってくるし、話題も変わってくる。 そして、いつのまにか小さい頃のようにいかずどこかぎくしゃくしてしまうような、そんな関係になってしまう気がする。 でも、私達は違っていた。
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