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そう言ってにかっと笑う奏。
「なっ、なんだと~?」
「あっ、そんな口調だとまたおばさんに怒られるぞ~?『はしたない言葉を使うんじゃありません!』って」
「うるさいっ!」
そう言いながら奏にじゃれながら奏を追い越し、点滅仕掛けた横断歩道に一歩踏み入れた。
「おい、点滅してるぞ?戻ってこいよ」
「何よ、まだ点滅でしょ?赤信号じゃないんだからいいの~!」
そう言って一歩、また一歩と進んでいく。
「おい、もうそろそろ信号変わるぞ!渡るなら早く渡れ、このバカっ!」
「ばっ、バカって何よ!」
そう言って振り返り立ち止まった。
その時、ちょうど横断歩道の真ん中だった。
「良いから早く渡れ!」
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