『 三橋 成真 』

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 店に着くと、亘君と作太はいつもと変わらず楽しそうにプレーしていた。 「うわ、まじで?お前何だか成真の戦略に似てきてるな」 「やっちゃいますよーいっちゃいますよ」 「おい待てよ、もう出すのかよ?」 「今しかないでしょ」 「ほぉ〜上等上等〜」 ふと顔を上げた亘君が俺に気がつく。 「ん?居たんかい」 「‥‥今来た」 「どうしたんだよ、遅かったな」 「‥‥」  「黄金のドラゴン入った?」といつもと変わらない調子で話しかけてきた作太が俺の顔を見て何かを感じた様だった。 「どうしたの?財布落とした?」 「どうせそんな入ってないだろ、あのマジックテープの中なんて」  「……」  さっき起きた事を話そうした途端、喉の奥が塞がった様に感じた。声を出そうと思っても身体が反応してくれない。口を開けるが息しか出ない。  あの時、アイツから首を絞められた時と同じ感覚だ。 「な、成真君?……大丈夫?」
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