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おじいちゃんコンピューター その5
私はその日はずっとおじいちゃんコンピューターと会話していた。
その日、先にバテたのはおじいちゃんだ。Wordが重かったようで、メモリーとCPUに負担がかかって動作が重くなった。
「おじいちゃん、お疲れ様」
シャットダウンすると窓から見える周りはもう夜中だった。
母はまだ帰ってこない。だから外のコンビニで唐揚げ棒を買いに行った。
小腹が空いたのだ。
外へ出ると真っ暗な外が私を見ていた。私はつい「何かやることを決めないと……」そう呟いた。
流石にずっと何もしないのは問題がありすぎる。ドロップアウトと簡単に言い切ってしまったが、そういう簡単な話でないことは私がよく知っている。
高校生をドロップ・アウトしたら中卒で働かなければいかない。まあ、大学に行けるだけの知力があるのかも分からないが。
それでも高卒は大事な称号だ。
私は空の星を見上げ「どうしよう……おじいちゃん」と心なく呟いた。
あの時のカズマの言う通り休んでどうなるものか、正直分からなかった。
不安材料しかない私の心は、限りなくどす黒い色に染まった気がした。
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