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おじいちゃんコンピューター その2
みんなとの同じ道を外れた私は家での行動が不規則だった。
急に掃除をしたり、洗濯物をしたり、洗い物をしたり、やっていることは別段おかしいことではないが、タイミングがおかしいのだ。深夜にやりだしたり、早朝にやりだしたり、まさに完璧な不審者になっていた。
それを目にした両親は何も言わず、只々可哀想な子を見る目で見ていたのだろう。
「うっせーバーカバーカ」
部屋で暗闇の中でそう呟いた私は虚しい感情に包まれた。
私には目標がない、野望はある夢はある。そうは言ったものの、目標と夢ってなんだろうとふとおもった。
そんな時に私は押し入れのあら探しを始めた。そう、急にだ。
ムシャクシャしていた、なにか面白いものが見つからないか探したのだ。
そんな時に見つかったのが随分古い箱に入っているコンピューター。パソコンだった。
私は驚いてゆっくり箱を取り出してその新品同様のパソコンを見た。
相当昔のパソコンだと思うけど、新品だった。
箱には白い紙が入っていて「大事な孫 ユリへ」と書いてあった。
「おじいちゃん……から貰ったやつだっけ」
半信半疑の私はそのパソコン。おじいちゃんコンピュータを取り出し、ボーッと見ていた。
亡くなったおじいちゃんが新品になって生まれ変わってきたのだ。
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