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「誰も、本当に……今が現実だなんて、言い切ることなんざできないのにな」
だから、俺は。
唯一気づいてしまった存在として――こうして、向こう側を振り返るのである。そこでこの文字を目で追っているであろう、“お前”を見つめて。
「なあ、お前もどうだ?こうして俺達を小説として読んでるお前らの世界が……誰かの作ったアニメやゲームじゃないなんてさ、どうして言い切れるんだ?」
向こう側から見つめる眼に。
そこにいる“登場人物”は、気付くことなどできないのだから。
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