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何をするか分からぬまま、俺らは当日を迎えた。袴やら履かされて、普通にみんなで来賓として出席する。卒業式は滞りなく進むのだけど、俺らは常になにが起きてもおかしくないと覚悟していた。だってさ、ほんもの女子のみんなとか、大とか徹とか、こそこそしてんだもん!
そして、そのときはやってきた。来賓からの祝辞で伊織されまし先生が呼ばれ壇上に上がる。
「うぉっほん。私がにょたチョコ男子専門の写真家伊織です。まずは皆さん、おめでとうございます。この学校の学生さんは、にょたチョコ男子ファンが多いのは、頂いたお手紙の多さから認識しております。男子のみならず女子まで、応援していただけることは私も嬉しく思ったいます。この学生の皆さんがにょたチョコ男子に会いたいと、あわよくば私が主催するイベントを体験したいと。その声に私は無視することができませんでした。にょたチョコ男子と写真に収まりたいという女子の皆さんに、にょたチョコ男子に踏んづけられたい男子!その願いを今日叶えます!」
え?踏んづけイベント?卒業式に?
「にょたチョコ男子の衣装も多様に用意しました!水着もあるよ!」
やっぱり、ろくなことじゃなかった。
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