04.エコでコンパクトな未来人

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「コンパクト化しすぎて、おひとり様になったのかよ?」 何か偉そうにしてるけど、未来人類はこいつだけだ。 僕は、少し、意地悪く言ってやった。 「分かってないなぁ」 未来人先生の講義が再開された。 技術の進歩で、生殖活動なしで子孫の繁栄が可能になり、性別は意味がなくなった。 人口の調整も簡単に管理されている。 外見的には、男でも女でも好きな方にられる。 中には、両性具有として、TPOに合わせた快楽を追求する者も出てきた。 「そうすると、そこのAIみたいにブレインデータをアップロードするようになるっしょ」 クラウドに預けられたブレインデータは、やがて繋げられる様になり、 集合精神(ハイブマインド)として、一握りの人間が管理する様になる。 「つまり、貴方は私達の未来の姿であり、未来人類の代表だというのですか?」 「正解! よく演算できましたっ」 人類代表ってよりは、あれだな。女王蟻とか女王蜂っぽいな。 ヒトじゃなくて、ムシから進化したのかも知れない。 「で? 何で未来人代表がここにいるんだよ?」 「それはっしょ?」 僕達は、未来人が指差す方を見た。
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