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「だったら、海底人じゃないのか? なぜ地底人に?」
「魚竜タイプは海に適応したが、オレ達や地上の恐竜人類は適応できなかった」
ヒヒイロカネやオリハルコンの採掘場所から、地下へ逃れることに成功したらしい。
「百万年も待ったぞ。今こそ祖先の怨みを!」
「待テ! 我々に感謝すべきじゃないのカ?」
「何だと?」
「採掘のお陰デ、生き残ることが出来たわけダ」
「……そうか」
おい、百万年も積もった怨みだろ?
良いのかそれで。もしかして、莫迦なの?
「服モ着テナイダケハアルナ。低イ知能ノ種族メガ!」
「愚か者が! オレ達の服は、バカには見えぬ装束よ」
「ミ、見エテタモンネ! チャント見エテタケド、突然変異冗談ダモンネ!」
いや、それ嘘だから。
真っ裸だから、あの恐竜人類。
未来人も新人類も、笑いをこらえている。
しかし待てよ。
ヒトは猿からだけ進化するとは限らない。
地上からだけとも限らない。
イカだって、イルカだって、アシカだって、ヒトへの進化チャンスはある。
いや、その場合人類のピンチか。
……もしかすると?
僕は、母なる海を眺めた。
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