02.突然変異の超人類

1/2
前へ
/32ページ
次へ

02.突然変異の超人類

目の前のは、僕達からダーウィン的な進化を経た者ではなかった。 ある日、突然起こったDNAの変異――突然変異――なのだ。 人類の夢であり、禁忌である『クローン人間』。 しかも、不老長寿・不老不死の為に、様々な遺伝子操作を行った結果、歪められた生命体。 91d56010-6548-42d6-aecb-1483683b405e 正に見た目は、ハリウッド映画の突然変異体(ミュータント)。 角が生えた頭。 緋色の瞳。 超能力を発してきそうな雰囲気だ。 こんなのを相手にしたら、僕達ヒトは一溜まりもない。 だが、人類の、いや、種の歴史は強いから生き残るとは限らないのだ。 人類よりも遥かに長い間、地球の王者として君臨した恐竜だって、もう居ない。 力強く、脳味噌だって多かったネアンデルタール人も、淘汰された。 弱いから生き残る。
/32ページ

最初のコメントを投稿しよう!

51人が本棚に入れています
本棚に追加