453. イカ釣り大会も終わって

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453. イカ釣り大会も終わって

マリオが 「尚人?どうする?昼飯はここで食べるか? もう、2時になる。 大介が腹が減って死にそうらしい(笑)」 「そうだな。いつもは社長の弁当があったから腹持ちしたけど、今回は朝食べちゃたしな。」 「俺が奢るよ♪ ランチだけならこのお金で足りるだろ?」 守が金一封の袋を見せて言った。 「え?いいのか?普通は俺達が守を奢るんだよ?」 「うん。いいよ。実は今回俺が作ったエギングをスポンサーが作ってくれるんだ♪ だから、売り上げの一部がこれこら入るんだ♪ まあ、後からもっといいのが出来たら販売終了だけどな(笑)」 「そうなんだ!守が作ったエギングは針の所が複雑だから、食い付いたら放れないからいいんじゃねえ? 沢山売れるといいな!」 「おう。俺もそれに期待してる♪」 「名人守のエギング!なんてなったらいいんだがな♪ 早くテレビに出て活躍してくれよ♪」 ガハハハとマリオが笑った。 お昼は大洗のくるくる寿司を食べた。 さすが海の近くだけあって、どれもこれも新鮮で美味しかった♪ 皿の色で値段が違うので、6人分の会計は金一封二万円の賞金では足りなかった。 結局、足らない分を割り勘にした。 え〰️。これって大ちゃんが1番沢山食べたよね? 私、3000円分も食べてないよな〰️。 仕方ないか〰️。エギング大会の参加費用支払ってないし… 文句言えない💦 私の顔を見て、飯田は守に 「こっち3人分な。 ホントは大ちゃんが不足分は支払うんだぞ! 30皿も食ったんだから!」 「え〰️。尚ちゃんも結構食ってたよな?」 「大ちゃんはトロばっかり食ってたよな?トロは1皿500円だからな!」 「え?1皿100円じゃないんだ!え〰️!!知らなかった〰️!」 「ここはくるくる寿司チェーン店じゃないぞ! 大ちゃんは1人で1万を越えてたからな! 憲一と社長は3000円まで食べてないかんな?」 「わかった!残金は俺が払うよ!」 飯田に言われて大介は皆にお金を返して、残金を支払った。 ちょっと、後味が悪かった皆での食事だった。 静香の家に着くともう、4時を過ぎていた。 「憲一?少し横になっていいか? 眠くて死にそうだ…」 「うん。僕も車の中でも寝てたけど、まだ眠い…」 「お昼遅かったから、夕飯は遅くていいんじゃない? 尚ちゃん。お布団引いたから、こっちで寝て!」 「すまない…眠…」 飯田は大の字になって、即眠りに入った。 「僕も尚ちゃんと寝る…」 憲一が飯田の布団に潜り込んで、一緒に寝た。 まあ、無理もない。フェリーで寝たと言っても仮眠程度だったからだ。 静香はフェリーでは寝付けなかったから、余計に疲れて、ソファーで寝てしまった。 「寝坊助母さん?起きて!」 イカフライのいい匂いがして、静香は目を覚ました。 夜7時半過ぎていた。 「憲一がトイレに起きたから、俺も起きたんだ。 そしたら、イカの皮むきを教えて欲しいと憲一に言われて、作ったところだ。 社長はフェリーで寝ていなかったのか? なんか、トイレ行ったり、外に行ったりしてたよな?」 「え?あ。そうね。でも、それを知っているって言うことは尚ちゃんもあまり寝てなかったの?」 「ああ。いつもは車の中だったから寝られたけど、家族連れの声がやけに聞こえて来ちゃってさ。 俺もあまり寝られなかった(笑)」 「僕は平気!ぐっすり眠れたよ♪ あんなに昼間寝たのに(笑)」 「憲一は子供だからな。 寝る子は育つよ♪」 「僕、尚ちゃんみたいに大きくなりたいな♪」 「それじゃ、沢山食べないとな! でも、大ちゃんみたいにならなくてもいいからな(笑)」 「僕はそこまで食べられないよ〰️。」 3人の笑え声が響いた。 「はい!イカフライ定食。お待ちどうさま~!」 「わあ。イカリングにしたのね♪ 美味しそう。」 「タルタルソースで召し上がれ♪」 3人で仲良くイカフライを食べた。 「新鮮だから、美味しい♪」 「自分で釣ったから、凄く美味しいんだね♪」 「そうだな。憲一? お母さんがお店でイカフライ定食明日作れば? って言ってくれたからさ。 同じような大きさのイカをもらっていいか?」 うん。いいよ。僕は今夜食べたから、冷凍にしておくね♪」 「ねえ?尚ちゃん。食べ終わったら、イカ素麺作ってくれる? 尚ちゃんの方がプロだから、切り方うまいよね?」 「ははは。もう、イカ素麺は憲一と作ったよ♪ 食べるか?」 「え?作ってくれたの? それじゃ、少し食べたい♪」 「俺が釣ったアオリイカはデカイから、長く切れて、本当に素麺のようだよ♪」 飯田はそう言って、静香の前のテーブルに置いた。 「わあ。本当に素麺みたい! 尚ちゃんはこんなに細く切れるんだ~♪」 「あのね。尚ちゃんは包丁の先を使って、一本一本丁寧にカッターで切るように綺麗に切っていくんだよ! 凄いよね~。お母さんには出来ないね。 僕もあんな風に早く綺麗に切りたいな♪」 「ははは。そうか。ありがとな。」 飯田は憲一の髪の毛をくしゃくしゃにしながら、撫でていた。 飯田は憲一が可愛くて仕方がなかった。
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