463. 飯田の店で

1/1

278人が本棚に入れています
本棚に追加
/675ページ

463. 飯田の店で

次の日。 飯田の店に着くと、 「おはよう♪岡野さん。お母さんの検査の結果は大丈夫だった?」 心配していた飯田が開口一番に静香に話しかけた。 「あ。おはようございます。 チーフ。検査の結果の血液検査が思わしくなかっとのと、血尿が出ていたので、来週の月曜日も病院なんです。 胃カメラと大腸検査をしなければいけなくて… すみませんが、来週の月曜日もお休みさせてくれますか?」 「え?胃カメラと大腸検査?」 飯田は白石の母親の病気の事を思い出し、 「そっか。あそこは総合病院だから精密検査したいんだね。 来週の月曜日にもお袋を頼むからこっちは大丈夫だから、岡野さんはお母さんを一番に考えてくれよな。」 「ありがとうございます。 すみません…ご迷惑おかけします。」 直美の手前もあったので、丁寧に静香も答えた。 エプロンをかけると、静香も仕事に着いた。 「それじゃ、いつものキャベツの千切りをお願いするよ。 今日のメインメニューはオムライスだから、直美ちゃん。 1つは米の水を少し減らして固めでお願いするよ!」 「はい!」 3人は仕事モードに入っていった。 元気のない静香の様子を見ていた飯田は 「岡野さん。そんなにナーバスに考えては体が持たなくなるよ? 笑顔はね。病気さえも吹っ飛ばすからさ。 何でも無いことを祈ってるから。」 飯田の一言で静香は我に帰った。 そうだ。お母さんが吹っ切れて精密検査に挑むのに、私はもう悪い結果しか考えていない。 「ありがとう。チーフ。そうですよね! 笑顔で病魔を寄せ付けないようにしないとね!」 静香は笑顔で飯田に答えた。 白石も1時間後にやって来て、静香の母親の検査の結果を聞いて、静香を励ました。 皆、私の母親の為に励ましてくれてありがとう♪ 友達っていいものね♪ 皆、それぞれ悩みは違うけど、独りじゃ無いから耐えられる。 感謝しないとね♪ 静香は元気に振る舞って仕事に徹した。 3時には賄い飯が食べられた。 オムライスだった。 「ご飯多めに作っちゃったからさ。 今日はオムライスでいいかな。」 「もちろん。オムライスは大好きだよ♪」 「私も♪」 「それじゃさ。残ったオムライスの具は持って帰ってくれるか? 玉子は自分で焼いてくるんで食べてくれよな。」 「え?ラッキー!賄い飯食べられて、その上お土産付きなんだ♪ 嬉しいな。」 「白石さんには昨日、いか飯ご馳走になったしさ。 憲一が教えてくれたって聞いてさ。 炊飯器で作ったとは、アイデアだよな~。 俺には考えてつかなかったよ(笑)」 え?尚ちゃんにお裾分けしたんだ。 やっぱり、姉弟ってわかったから、可愛い弟の為に? なのかな? 「憲ちゃんのおばあちゃんに教えてもらったって言ってたよ(笑)」 「私の母親にね。 私はいか飯は憲一に言われるまで作ったこと無いの。 だって、母親がいか飯作るとお裾分けしてくれるから(笑)」 「そっか。静香は母親がいるから羨ましいな。 お袋の味かあ。 私はコンビニ袋の味だな(笑)」 「白石さん。いか飯上手く作れるんだから、今度は居酒屋を出した時は『加奈子の味』を皆に披露できるよ♪ いつかお店を持つ日が来た時は、飲みに行くからさ♪」 「え?そっか。『加奈子の味』か~。 2度と食べたくない加奈子の味にならないように、精進するよ(笑)」 3人の笑い声が厨房に響いた。 「ご馳走様。それじゃ、静香。 悪いけど先に帰るよ。 今日は団体客が6時に来るからさ。 1時間出勤が早いんだ。」 「わかったわ。色々慰めてくれてありがとう♪」 「持つつ持たれずだろ?」 白石はそういって、勝手口を開けて帰って行った。 静香が洗い物をしていると、後から飯田が抱きついた。 「静香?二人っきりになったな♪」 「あん。まだ洗い物が残ってるわ。」 「途中で終われよ。まだ3時半前だ。 バイトは4時10分前にしか来ないよ。 倉庫行こうか?なあ。すぐ終わるから。」 先週は飯田は静香の気持ちを配慮して、ご無沙汰だ。 静香も同じ気持ちだったかも知れない。 黙って頷くと、2人は倉庫に向かった。 「あ。勝手口の鍵閉めとかないとな。あと、ティッシュと。」 倉庫の床に段ボールをひくと、口付けをしながら、静香を倒していった。 「ああ。もう。我慢の限界だった。 今日は生で大丈夫か?」 「うん。そろそろ生理だと思う。」 でも、ちょっと遅れてる。明日辺り生理になるかな? 「静香。俺、溜まっちゃって…多分、直ぐイク♪」 乳房をむさぼるようにしゃぶると、静香の喘ぎ声が飯田をさら欲情させた。 「あ…ん。駄目よ。汚れてるから…」 「この匂いが堪らないんだ♪ 静香だって気持ち良くならなきゃ、イカないだろ?」 ピチャピチャと舌を鳴らしながら、蜜壺に舌を入れていく。 外に聞こえないようにと声を押し殺して漏れる喘ぎ声。 「それじゃ、いれるよ♪」 静香が頷くと容赦なく飯田のデカイ直下だった竿が、遠慮なくぶちこまれる。 「あ。駄目だ。もう、出る… うわ。なんて早漏なんだよ。 悲しい…」 倉庫に入って前戯から始まりわずか10分で終了した。
/675ページ

最初のコメントを投稿しよう!

278人が本棚に入れています
本棚に追加