480. 静香の車の不調

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480. 静香の車の不調

それから、満足したら2人は 「よし!今日も1日頑張ろうぜ! 愛する静香❣️」 「はい。」 2人はランチの仕込みを始めた。 「あ。静香。今日は直美ちゃんの友人のバイトの子が11時に入るから、ちょっと指導してくれる? だいたい、白石さんが教えたんだけどさ。 ちゃんと出来てるか見てて欲しいんだ。 そしたら、静香は忙しいピークを過ぎたら2時頃帰っていいよ♪ お袋さんの病院に行ってあげなよ。 その代わり、毎日来てくれるか? バイトの子が慣れたら、1時で終わって構わないからさ。 バイトが入らない時はお袋に来てもらってもいいし、静香の体がしんどくなったら言ってくれるか? 身持ちの身だし、そろそろ悪阻も始まるだろ?」 「え?何でもそんなことまで知ってるの?」 「え?今のお袋の妊娠初期を知ってるからだよ。 ああ見えても、お袋さ。悪阻で入院していたときあったんだよ。 個人差あるけど、辛いみたいだよな? それに、本屋で立ち読みしてきたんだ♪ 何でもお産のことを知ってないとだめ亭主になるからさ。 これでも、俺なりに努力してるんだぞ。」 「尚ちゃん…ありがとう。 でも、憲一の時は悪阻もあまり無かったの。 お産は、なかなか出なくて…辛かったけどね💦」 「そっか。でも、陣痛は耐えられない痛さみたいだからな。 俺には出来ないお産だから、やっぱり女性を尊敬するよ♪」 「ありがとう。本当にしんどい時はちゃんと伝えるね♪」 「うん。そうしてくれるか?」 そんな話をしていたら、 ガチャ 「おはようございます。 あ。岡野さんですか? 初めまして!飯野と申します。 よろしくお願いします。」 そう言うと、ペコリと静香にお辞儀をした。 「あ。岡野です!よろしくお願いします♪」 「飯野さん。今日は岡野さんに良く見てもらって仕事してくださいね。」 「はい!よろしくお願いします♪」 ガチャ 「おはよう!あ!静香!良かった~。寂しかったよ〰️。」 静香は思わず、吹き出してしまった。 やっぱり、血の繋がった姉弟なんだなと改めて、思ってしまった静香だった。 「お母さんの様態はいいのか?」 「うん。手術後の回復はいい方向に進んでるわ。 心配してもらってごめんなさい。2週間加奈さん1人で頑張ってもらって、お仕事してくれて、ありがとう。」 「何いってんだよ。大事な母親なんだから、そっちが優先は当たり前だよ。 入院しているとき、どんなに家族が世話してくれるとありがたい事か! 孝行するときには親は無し! みたいな私のようにはならないためにも! もつつもたれず!だよ。」 「ありがとう。加奈さん♪」 いつものように、11時半には店を開けて、静香はバイトの飯野と一緒に仕事をしながら、お客が引き始めた2時には帰る支度を始めた。 「岡野さんは上がっていいよ♪」 飯田の一言で、静香は皆に手を振ると帰って行った。 帰り際に飯田が静香におかずが入ったタッパーをくれた。 チャーハンと唐揚げが入っていた。 『お腹空いた〰️。尚ちゃんありがとう。車の中で食べちゃおう♪』 店の外に置いてある自動販売機で、お茶を買うと静香は車に戻ってチャーハンを食べた。 「さてと!病院に向かいますか!」 エンジンをかけて、車のアクセルを踏むと何となくだがエンジンの音がいつもと違った。 「病院に行く前にディーラーに寄って行こうかな?」 そんなことを思いながら、車を走らせた。 ディーラーは病院の近くにあった。 もう少しで、ディーラーに着く前の交差点で、静香は右折しようとしたらアクセルを踏んでもスピードが出なくノロノロで、前方から来るトラックにぶつかりそうになった。 前の事故の恐怖が甦った。 冷や汗をかきながら、右折した静香に、トラックの運転手が大きな音をたてながらクラクションを鳴らした。
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