469. 飯田の至福の一時は

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469. 飯田の至福の一時は

それから、何日かは飯田とはメールで話した。 『今日、加奈さんが来てびっくりした。握力を強化するハンドグリップを買ってきてくれた。 今、使っている。確かに握力トレーニングにはもってこいだ!』 『え?加奈さんが?そうなんだ。後、何か欲しいものはある?』 『欲しいものは決まっているよ♪静香だけだよ。』 『もう!尚ちゃんったら!』 『なあ。静香?加奈さんがシャワー出来るのは月、水、金曜日なんだ。なんて言ってたぞ。 なんかな。気にしているみたいだ。おかしいだろ?』 『やっぱりあの足音は加奈さんなのかもね。気をつけないとね!』 『でさ、俺時間変更してもらう事にしたよ。夕方に。加奈さんが絶対来れない時間に!』 『そうね。それは懸命だわ。』 『でさ。明日の木曜日の夕方5時半にシャワーするから来てくれる?』 『え?わかったわ。』 飯田は夕食前のギリギリの時間にあえてシャワーに入ることを考えた。 次の日。 静香は母親に高校の同級生がこっちに来てるから会いに行くと言って、夕方4時半頃出掛けて行った。 夕食は手巻き寿司の材料を冷蔵庫の中に入れておいた。 「夜までには戻るね。憲一と先に手巻き寿司食べててね。」 「わかったわ。気をつけて行ってらっしゃい。」 この頃はまだ、母親は元気で少食だったけど、ぎとぎとの油物以外は何でも食べられる体だった。 5時過ぎに飯田のいる病院に着くと、いつものベンチの所まで行って2人で自販機の飲み物を飲みながら 「見てくれ。こんなに右手が動くようになったよ。 本当に良かった。一時は二度と鍋を持てないと思ったよ! ただ、親指と人差し指が少し痺れていて…ちょっと不安がつもるよ…」 「大丈夫よ!リハビリしていればきっと治るわ♪ 焦らないで!まだ手術して5日目じゃない?」 「ん。そうなんだよな。それでさ。先生がそろそろ退院かな?って言われてさ。」 「あら!良かったじゃない!おめでとう♪」 「え!やだよ!ここじゃないと静香に会えないじゃん!」 「え?会えるでしょ?リハビリは後1ヶ月は必要かも知れないけど…お店が開くんでしょ?」 「リハビリは頑張るよ!でもさ。車の運転も後1ヶ月はするな!って先生に言われてさ。 そうすると何処にも行けないだろ? 車が運転出来ないってことは、静香に会えないって事なんだよ?」 「え?なんで?私が尚ちゃんの家に迎えに行けばいいんじゃないの?」 「無理だよ。お袋がいない時は親父の所に行ってる時だから迎えに来てもらってもいいけど… 隣の大ちゃんのお袋さんがきっと見てるし、観られたら俺のお袋にチクるに決まってる。 それは避けたいんだ!」 「そっか。でも、1ヶ月なんてあっという間よ。 リハビリに専念すれば。 待ってるわ。早く右手を元に戻してお店を開店させましょ!」 「だから…1ヶ月も静香に会えないなんて…俺、堪えられないよ!」 「それじゃ、自転車でお店まで来ればいいんじゃないの?」 「え?自転車で?店に?なんで?」 「やーね。リハビリはお店がいいのよ! フライパンを持って感覚を覚えて早く何でもできる右手にならないと! それなら、お手伝いとして私もお店に行けるでしょ? ちゃんとおかず作れば、お義母さんも怪しんだりしないでしょ?」 「ん!そうだな。店でリハビリしよう♪ それが一番の早道だな! ありがとう♪さすが静香だ。 ホント!俺、思考力無くなったな! 病院にいるといつまでも病人になってるからだめなんだな! よし!今日は静香にフェラして貰って、今度会うときはお店の倉庫で愛を確かめ合おう♪」 「もう!尚ちゃんったら!」 飯田は静香の手を掴むと、シャワー室にまっしぐらだ。 「静香?そろそろ誕生日だよな。 俺、退院したらプレゼントするからな。 待っててくれよな?」 「何も要らないよ。尚ちゃんが居ればそれでいいわ♪」 「静香~。愛してるよ♪」 熱い口付けを交わす2人。 飯田の体を拭き終わると、静香は飯田の既に直下たっている竿を咥えてフェラを始めた。 「あぁ。静香のフェラは気持ち良すぎる…3週間もの入院生活なのに…病院でリップサービスして貰えるなんて… 多分、俺位だよな? ぁあ。イく~。」 飯田にとっては、至福の一時だ。
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