5. 先生との会話を思い出して

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5. 先生との会話を思い出して

先生は放課後、黒板に数字を書き出した。 「いいか!お店を出すにはお金が必要だ。 関根がお店を出すのには何年かかるか計算してみよう! 「例えば、関根が社会人になって、月々いくらなら貯金できるかだ! 5万円×12ヶ月=60万円。ボーナス入れて100万年間貯金出来たら最高だよな?」 「先生!お店を出すのにはいくらかかるんですか?」 「そうだな!店舗は貸し店舗にして商品揃えたり、 レジ、パソコン、飾り棚、装飾品等となると坪数にもよるが 500万~1000万円はかかるだろうな!」 「1000万円〰️😱1000万円÷100万円=10年かかるじゃ〰️ん。」 「そうだね。だけど、商工会の会員になると500万円までは低金利で借りることができる。 そういう所を利用しない手はないよ。 だけど、頭金はあった方がいいな。 だから、500万円頑張って貯めるんだよ! まあ、何を経営したいのかによるけどな。」 「先生!結婚して子供なんて生んだらお店を出すのに出せなくなるよ? 結婚、出産、教育にどんどんお金がかかるじゃん!」 「じゃあ聞くけど、関根は一生結婚しないでやっていくのか? もし、経営が成功して自分が何か病気になったり、事故で半身不随になったらそこでお店は終わりだな? 従業員の事を考えてないって事だよな? 結婚してから、お店を出せば、もし、関根がそうなったときはとりあえず、旦那は動いてくれるよな? 成人した子供がいたときに もし、関根が事故死しても後を取ってくれるよな? 家族って大切なんだよ。 どんなときでもね。 それでも、関根が変わらず商売したいときはするといい。 女ってな。1つの事しか考えがまとまらないから駄目なんだよ。 四方八方色々考えておかないと、経営者なんて失格なんだよ! わかるか?」
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