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595. 退院したら
『静香のあそこ舐めたい。パンティ下ろせよ』
路肩に止まっているから、車が時たま抜いていく。
ライトが光り静香の車から通り過ぎると静香の車中は暗くなる。
そんな状態だから、下着なんておろせない。
「うん。パンティおろしたよ?
舐めて♪」
興奮している飯田に嘘を言った。
飯田の息づかいが荒くなる。
『指を入れて。その後俺の入れるからな!』
静香はパンティの中に手を入れた。
静香も興奮して
「あ、ああん。尚ちゃんのが欲しい」
指を入れると本当にしたくなった自分に呆れたが、もうオナニーは止まらなくなってしまった。
『静香?入れるよ?』
飯田は自分の熱いそそりたった物を、指で擦りながら、息づかいが頂点に達した。
『静香~。いいよ~。最高だ~!』
静香も興奮マックスになる。
「尚ちゃん!私…イっちゃう〰️!」
『俺も〰️。一緒に行こうな!
っつ。うっ。』
ガザガザとティッシュを出してる音が携帯から聞こえた。
『うわ~。詰まってたからドロドロだー!』
「もう!尚ちゃんのスケベ!
いつもサラサラじゃないじゃん?」
『違うよ。ホント!すっげえ量なんだよ。
静香に見せてやりたいよ!
これが一ヶ月分ってよ!』
え?一ヶ月?尚ちゃんとそんなに会ってなかったの?
実は自分のパンティが冷たいほど濡れていたのに気が付いた。
さっきまで、家族の絆を考えたら飯田と一緒になるのは難しいとため息していた自分に笑った。
「尚ちゃんじゃなきゃ駄目。
オナニーもセックスも。」
静香の大胆な言葉に飯田は
『当たり前だろ?俺しか居ないだろ?
今度会う時は1日コースな!
後、2週間でお袋さんも退院だろうけど、
その後退院祝いとか、お見舞いのお返しとか忙しいだろ?
俺は後一ヶ月我慢すればいいんだよな?』
あ。尚ちゃんと2ヶ月も合わないってことなんだ。
「退院したら早い段階で会いましょ!
私が我慢できないかも…
1日コースは無理だけど…」
今夜の興奮でいつもより積極的に静香はなっていた。
『静香?嬉しいな♪俺と同じ気持ちなんだな♪
それじゃあさ。退院して会社の初出勤の帰りさ。
俺、駅で待ってるからそのままラブホ行こうか?
お袋さんには残業って言って朝、会社出てこいよな!』
「うん。わかった。じゃあね。2週間の明後日ね!
月曜日の夜ね♪また、連絡するね♪」
『おう!わかった。静香、愛してるよ!』
電話を切ると静香は女から母親に戻って、憲一を迎えに車を走らせた。
もう、21時を回っていた。
「お母さん!遅いよ!よしばあが眠くなっちゃうよ?
明日学校なのに!夕飯食べてお風呂に入っちゃったよ!」
憲一が玄関で帰る支度をして言った。
「ごめんなさいね。みよばあね。
憲一の前では笑顔だったけど…
抗がん剤治療が始まると、吐いてばかりでシーツが汚れちゃうからお母さんがよしばあの、背中を擦りながら看病してたから…
気が付いたら消灯近くになっちゃたの。
これでも急いで帰ってきたのよ?
さあ、帰りましょうね。
お義母さん。すみません。
憲一を連れて帰りますね。」
憲一の、後ろから義母がやってきた。
「これ持ってきな。静香の分だからな。」
おかずを入れた弁当箱のレジ袋を静香に手渡した。
「お義母さん。いつもすみません。」
静香は本当に義母の気づかいに頭が上がらなかった。
「おれはそんなことしか出来ないからよ。
みよさんに少しでも役に立つことが、皆に夕飯食べてもらうことなんだもんな。
義則は社宅に帰ったよ。義則にもおかずを持たせてやったんだ。」
本当に心優しい義母だった。
この人を裏切るのかと思うと、また静香の心は重くなった。
急いで自宅に戻ると、もう憲一は助手席で寝ていた。
「え?たった3分で寝られるの?」
お風呂に入ったから体が温まって眠気がさしたのかも知れない。
仕方なく静香は憲一をおんぶして部屋に運んだ。
「うわ〰️。憲一も重くなったわね~。
一年生の時は20キロ無くて、ひょろひょろちびでどうなるか心配だったけど…
こんなに大きくなって!」
憲一をベッドに転がすように寝かせると
「全く!昔から寝たら最後なんだから!」
憲一の寝顔を見ながら、また、この子も裏切ることになるのかと思うと『無理』と言う言葉が頭にのし掛かる。
飯田とも別れられない。家族とも別れられない…
ましてや病気の母親を置いてなんて出られない。
そんなことを考え出すと、頭の中がぐるぐるとかきまわり、答えなど見えてこなかった。
憲一の部屋から出ると、シャワーだけ浴びた。
病院から持ってきた母親の下着と憲一と自分の下着を洗濯機に入れると、スイッチを押した。
明日は月曜日。
来週の土曜日には退院する。
義母のおかずをレンチンして、一人夕食を食べながら壁にかけているカレンダーを見た。
退院する時は11月の第2土曜日になるのだ。
「早いなあ。もうすっかり秋なんだわ。」
カレンダーをめくると11月だ。
「あ!11月は尚ちゃんの誕生月だわ。」
翌週の月曜日に会うのなら、早いけど誕生日プレゼントを渡そうかと考えた静香だった。
次はいつ会えるかわからなかったからだ。
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