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1話 リサイクルショップ(でんでん)
僕こと獅子沢博介(ししさわひろすけ)はただぽつんと交易会社の入り口で立ち尽くしていた。その壁紙には派遣切りにあった人々の名前が書かれてある。
そこには確かに獅子沢博介という名前が表示されている。
場所は石狩の海岸沿いにある交易会社、
主に外国から仕入れてきているのは色々な加工品で、ようやく仕事を覚えていたときの派遣切り、
確かに最近の世の中は不景気だとかと蔑まれていた。
石狩市に借りている宿舎から一週間以内に立ち退かなくてはならない、
僕はバイクと車の免許を二つもっているし、大型免許すら持っている。
それを強みにしてこの会社に派遣社員として入ったのだ。
しかし現実はそう甘くはなかった。
石狩市では車がないとやっていけない、バスがあるのだが2時間に1本とか、
地下鉄とか列車は存在していない、
軽自動車に乗ると、
僕は絶望を糧に車のアクセルを踏んだ。
沢山の景色が移り変わっていく、
その景色ももう見るのが最後かもしれない、
次の派遣先に向かう為、
次の派遣先が決まるまで、インターネットカフェで過ごす必要があるだろうかとか、
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