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「疾風、私会いたかったんですよ?なのに、教室にも居ないから…」
随分探しましたと言い、プクッと頬を膨らます副会長の姿は大変可愛らしい。
「薫、こいつがあの転校生か??」
「えぇ、お友達になったんです!!」
会長にそう聞かれ、「お友達」という単語を嬉しそうに発する副会長。
「「そういえば、あなた(君)の名前は?」」
後ろからひょっこりと出てきた庶務の春田朝都と夜都は転校生にそう聞いた。
「エッあっおっ、俺の名前は、か、加賀美疾風だ!!!!!!」
「おいおいコミュ障でちゃってますよ〜」
ご飯を食べながら西山はボソッと呟く。
「疾風くんか。俺の名前は春田朝都、お兄ちゃんの方で、こっちは弟の夜都だよ。よろしくお願いしますね」
「おっおっおっうぅぅ!!!!」
転校生めちゃくちゃどもってんな……。
それにしても、もちもちが止まらないぞ。
もちもちもちもちもちもちもちもちもちもちもちもちもちもちもちもちもちもちもちもちもちもちもちもち………。
西山が呆れた目を向けてくる。
しょうがないだろう。もちもちすんだから。
お前のことももちもちすんぞ。
「ごめんごめんちょっち待って????朝くんに夜ちゃんさ、それよりもこの2人気にならないの???」
心底意味が分からないという表情をした会計の佐田時也は、もう我慢の限界だと言うかのように会話に入ってきた。
「「はて?この2人とは?」」
「この子達だよ〜!さっきから無心でご飯食べ続けてる子と、タピオカずっともちもちしてる子だよ〜!!」
「おっと、俺も気になっていたな。転校生、紹介してくれるか?」
会長に話を振られた疾風は逃げようとする俺たちの腕をしっかりホールドしながら説明のため、口を開いた。
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