エッッやめて?

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❊❊❊❊❊❊❊❊❊❊❊❊❊❊❊❊❊❊❊ ようやく寮へ着いて、自分の部屋を開ける。 「竹田さーん今帰りましたー」 玄関から大きい声で叫ぶと、部屋の奥からドタバタとこちらへ向かってくる音がした。 「ハァッ……ハァッハァッ……ハァッハァッハァッ……ハァッ…………ハァッ……ハァッ…………お前、いつも、ハァッ……帰ってくる…タイミングハァッハァッ…悪すぎるんだよハァッハァッ……死ね…ハァッ」 「相手の子は?」 「とっくに窓から逃がしたわ!!!!!!」 「そいつは良かった」 俺の同室者である竹田朝信さんは、 びっくりするくらい女たらしの危険人物だ。 朝部屋に入れば隣に女。 食堂へ誘おうと部屋に入れば隣に女。 夜用事があって部屋に入れば隣に女。 以前疑問に思って聞いたことがある。 「ここ森ん中の男子校なのになんで女の子いるんすか?」 と。 それに対して竹田さんは 「俺レベルになると女からやってくんのよ」 と。 「ハッ」 「ハイ鼻で笑いましたね、許しませんよ」 俺をビシッと指さす竹田さん。 「いい加減に俺が帰ってくるか帰ってこないかの所で、女とヤろうとするのやめて貰えませんか?羨まし……いや間違った。羨ましいです」 「言い直せてねぇ。おま、馬鹿野郎!!!来るか来ないかのスリルが堪んねぇんだろうが!!!!!!」 竹田さんはひとりで寝るのが嫌な寂しがり屋だ。 そもそもひとりが嫌なのに、学校ではいつもぼっちだから救えない。 「女の子連れ込むとか羨ましすぎて殺せそうなので、控えてください。友達作れ」 「だっからいつも言ってるじゃねえか…。上坂が一緒に居てくれたら万事解決なんだって」 「今初めて聞きましたよ」 「今初めて言ったからな」 「「……………………」」 俺は無言で竹田さんにコブラツイストをかけた。 ❊❊❊❊❊❊❊❊❊❊❊❊❊❊❊❊❊❊❊❊
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