俺はクラスマッチが好きだ

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俺はクラスマッチが好きだ

翌日、教室へ入ると待ち構えていたのは西山。 なんだかすごく怒っているようだ。 「…………諒ちゃんよ」 「…………なんだ」 「……昨日、何があった?」 やはりそう来るかと身構えてた俺は 俺のためにも嘘を吐こうと考えていた。 この時のために昨日は、8時間しか寝れてないんだ。 そう息巻いて、昨日考えた素晴らしい言い訳をする5秒前。 真っ直ぐ西山の顔を見た瞬間。 「ヤンキー二オソワレソウニナッタヨ」 悪いヤンキー。俺やっぱ無理だ!!!!!! 俺のために死んでくれ!!! 「………………そいつの名前は?」 「やべぇわかんねぇ」 「……はァ…」 大きく溜息をつく西山。 「風紀は知ってんの?このこと」 「ウン、シッテルヨ」 「…風紀が出てくるくらいヤられたの?」 「ソンナコトナイゾ」 「正直に言えや」 目がマジだよ。 俺は正直に話した。何から何まで隅々と。 若干盛って話したんじゃないかレベルで話した。 「……は??てことは諒ちゃんは非処女になっちゃったってこと…………???」 「ウン、マァソンナカンジ」 やばい。西山がすごい勢いで教室を出た。 ん?? そういや俺、まだ処女だわ。 いけないいけない☆ 西山に処女奪われたって言っちゃった。 「ヤンキーにアーメン」 俺は1人でヤンキーに合掌した。
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