俺はクラスマッチが好きだ

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俺にビンタされて呆然と左の頬を押さえている西山。 「全く。お前はいつもそうだ。話をしないと分かるもんも分かんなくなるだろ。時間が解決するって言うけどな、俺は俺自身で解決しようと思います」 西山はまだ口も目を最大限開いている。 あんなに開いていて、顎が外れないのだろうか。 スゥウッと大きく息を吸い込み、俺に伺い立てるように西山は口を動かした。 「エッッ……ここ絶対シリアスじゃんね…?なしてシリアルにしちゃったの!?」 ぎゃあぎゃあ騒ぐ見慣れた小型犬。 よしよし。いつもの西山だ。 さっきの西山はいつものじゃなくて何か知らんがドーベルマンになってたからな。 「俺は、シリアスよりもシリアル派なんだ。……あとな一個、西山が勘違いしてることがある」 「……言い訳なら聞かないよ」 「そういうのいいから。まぁ聞け。 …………俺はな…、、、 ………………………………処女だ」 「「…………………………」」 また大きく目と口を開く西山。 「マジで???」 「大マジだ」 「なんだよそれ。今日一大歓喜5秒前ぢゃん…」 西山は天を仰ぎながらそう言い、 さっきの仕返しだ、と 俺に、ビンタをした。 ✽✽✽✽✽✽✽✽✽✽✽✽✽✽✽✽✽✽ 「そういやなんで諒ちゃんは俺のところに来てくれたの?エッッ何何???もしかして心配してくれてた?」 ニマニマニマニマニマニマニマニマ……。 ニヤケが止まってない。 誠にうぜぇな。 「クラスマッチの競技決めするから担任が探してこいと」 「そんなこったろーと思ってたよ!!!」
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