俺はクラスマッチが好きだ

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「ちょいちょいなぁにしてんの〜!?」 「ぅおッ西山…!」 「西山君…!」 チワワと春川は急に現れた西山に動揺し、頬が赤くなった。 …まぁこいつら西山のこと大好きだからな。 俺がデッドフィッシュアイで彼らを見つめていると、西山は目を少し伏せ、腕を組んでこう言った。 「春川よ、お前は確かに(思考が馬鹿で)可愛いけどこのチワワ達も可愛いだろ?」 可愛いと言われた春川はご機嫌な様子で ニモニモと笑っている。 「ふん!俺様には劣るけどな!」 あぁーあー。完全に余計な一言だ馬鹿。 チワワ達にちらりと目を向けると、 「1ミクロンも劣ってねえわ死に晒せ」 「どの口が言ってんのかな縫い付けさせていただいても?」 「西山くんに可愛い言われたからって調子のんなや」 「殺す」 おぉ、ま、当然の反応だな。 チワワ達が春川に飛びかかった。 アッハッハッハッハッ チワワ達が春川の首絞めてる。 エッッあれ死んでない?大丈夫? また始まった乱闘騒ぎに西山は頭を抱えた。 「あの馬鹿が……余計な一言言いやがって……」 「そこが春川のチャーミングなとこだろ? まぁ、チャーミングさは俺に劣るけどな」 俺は春川の気持ちわかるぞ、とウンウン頷いてみせる。 「なんで俺の周りのデカい男どもは自分のこと可愛いとかチャーミングって思ってんの?なんなの?」 色々思いを巡らせていたらしい西山は 5分程ウーンと唸ったのち 「自分に自信が無いよりいいか…」と 疲れた顔で締めくくった。
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